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季節の風物詩『朴葉寿司』

私の住む地域は、6月初旬から9月初旬にかけて朴葉寿司を作ります。田舎だから敷地の中に朴の木がある家が多いんです。
家の裏に行き、朴の木から朴葉をとり朴葉寿司を作るのです。

家庭によっては、親戚や兄弟に手作りの朴葉寿司を送っているとこもあるんですね。

私も昨年は一度も作りませんでしたが、今年は4度も作りました。
2度は私の実家の朴葉寿司を作り、2度は嫁ぎ先の地域の朴葉寿司を作りました。朴葉寿司は、地域により具材が違うんです。だからわが家の子供達は、私の実家、そして自分の生まれ育った場所の朴葉寿司両方が食べたいと言います。

今回は今住んでいる地域の朴葉寿司を紹介します。

具たくさんでおかずいらずの朴葉寿司

完成品です。
家庭によりのせる具に多少の違いはありますが、どこもこんな感じで出来上がります。

最初にご飯をのせます。

次に酢ではざしたシャケや酢鯖をのせます。

次々に具を足していきます

完成に近づきます。

具材を全てのせたら朴葉をおり大きなタッパなどにのせます。

この状態で置いておきます。
主人の実家は、30キロ近くもある重しをのせてペタンコにします。押さえることで日持ちするからだと言います。

ですが、お米が潰れた状態になるのが嫌なので、我が家は軽めに押し、朴葉が開かないように軽い物を置いておきます。この辺も家々で、考え方が違うようです。

わが家は、酢シャケや酢鯖・鯖の甘辛煮・しぐれ・しいたけ・きゃらぶき・漬物・紅ショウガなどから5種類の具をのせます。偶数は葬式など、奇数はお祝い事という風習があるため、具材は5種類のせます。3種類でもいいとは思うのですが寂しい感じがするので5種類のせます。

常温で置いて1日程度で食べます。
食べる人は、5個も6個も食べるようです。5合で約23個くらい作れます。

最初の朴葉寿司は端午の節句時期

端午の節句というと5月5日ですが、こちらの地方は6月5日です。丁度、朴葉が大きくなりご飯が入れられる大きさになっていますので、年の初めての朴葉寿司は、端午の節句時期ですね。今は働く女性がほとんどですので、皆さん6月の初めの休日に作られることが多いようです。

朴葉寿司のおしまいは、秋祭りの頃です。
丁度、稲刈り時期でもあり、その時に朴葉寿司を作っていたと言います。今はお店でも買えるので、買って簡単にすませたりもします。

わが家は朴葉は自分の家で調達しますが地域の道の駅や産直では朴葉も売られているようです。飛騨高山の朴葉味噌で使う葉と同じですが、朴葉寿司の葉は青葉なので緑色ですけどね。

最後に

最初にこちらの朴葉寿司を見た時は驚きましたね。私の実家はシャケの混ぜ寿司にショウガをのせるだけのシンプルなお寿司でしたので。朴葉寿司って食べるときは楽ですが、結構手間です。前日に買い物に行き、魚を酢にはざす必要があるからです。ですが、何度も作ると要領も良くなりますし味も馴染んできます。今年は、秋にもう一度作ることになるかもね。

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